高校 理科 生物 【なぜ残像が見えるのか?!】
玉井洋介 愛媛県立今治西高等学校 / 理科(生物)
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シンキングツール使用のポイント
この分野の内容は答えありきではあるが、答え以外の意見を分析するため「Yチャート」で分類した。また、発散思考の場面では、生活場面ごとに考えさせるため「くま手チャート」を利用した。
題材としてのポイント
コロナ感染予防による休校時に実際にZoom授業で行った1コマ分の内容である。Zoomでの授業ではICT機器を使用することから、液晶ディスプレイの特性(画面が発光しており、明暗差を作りやすいため残像が作りやすい)を生かした実験を行うことができた。
授業全体の流れ
導入
ロドプシン(視物質)の働きの復習
展開1
問いかけ「明るい物を見た後に暗い画面を見ると残像が確認できるのはなぜか?」を行い白黒残像体験を行う。残像が生じた原理をカードに記入し、提出箱に提出させる。全体で意見共有したのち、提出したカードを全員に配布し、「Yチャート」へ発生原理別に分類を行う。
展開2
問いかけ「色が反転した写真を見た後、白黒写真を見ると色がついているように見えるのはなぜか?」を行いカラー残像体験を行う。残像の考察を行う前に、色の三原色の復習を行い、残像の原理を再度考察する。展開1で作成した「Yチャート」内のカード内容に書かれてある原理的に難しい案を外して思考の整理を行う。
まとめ
補色残像の原理を理解できたら、残像の利用方法を考える。利用例として手術衣を紹介し、他での利用を考える。シーン別に分けて考えるため、「くま手チャート」を使用する。